第12回 2015年2月27日-2月28日 |
症例1:A:術式の決定にMRIは必要 ・45歳女性。右乳房に1.5cmの硬結触知、近医受診。 ・MMGでは右乳房外側上部にFADあり、カテゴリー3。 ・乳房エコーでは右乳房外側上部に2.0x2.0cmの低エコー領域あり。 ・腋窩リンパ節に明らかな腫大認めず。針生検にて、浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌)、 ・グレード1,ER90%、PgR80%、HER2(0)。担当医は右Bp+SNを勧めた。 ・この病院に乳房MRIの設備がなかったので、術式の決定に乳房MRIは行わなかった。 ・術式の決定に乳房MRIは必要か? チームA:術式の決定にMRIは必要 / 試験案 チームB:術式の決定にMRI は不要 / 試験案 症例2:腋窩リンパ節郭清術は省略する VS 腋窩リンパ節郭清術は省略しない ・45歳女性。約2.5cmの右乳房腫瘤自覚し、受診 ・乳房エコーにて右乳房外側上部に2.6x2.3cmの低エコー腫瘤を認め、針生検にて、浸潤性乳管癌と診断。病理結果の詳細は、グレード2,ER90%、PgR90%、HER2(1+)、Ki-67: 25%であった。 ・手術は右Bp+SN施行したが、術中の迅速病理診断にて、SN陽性(2/2)であり、 ・転移リンパ節の最大径は3mmであった。転移リンパ節に節外浸潤は認めなかった。 ・術中、センチネルリンパ節生検後の腋窩部位には、触診上、 ・明らかに転移を疑うリンパ節は認めなかった。 ・この後、腋窩リンパ節郭清術を追加すべきか、それとも省略してもよいか? ・ポイント:Z0011に準じて腋窩リンパ節郭清術は省略することは妥当か チームC:腋窩リンパ節郭清術は省略する / 臨床試験案 チームD:腋窩リンパ節郭清術は省略しない / 臨床試験案 |
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