第8回
2012年3月3-4日 |
- 【第1部 特別講演】
宮良クリニック 宮良 球一郎先生
「 地域完結型チームワーク医療 〜高次機能診療所を目指して 」
- 【第2部 Debate】
名古屋大学 澤木 正孝先生
「趣旨説明及びディベートに関して」
症例1:RTのみ VS RT + ホルモン療法
・35歳、閉経前女性
・検診MMGの石灰化を指摘されて、ステレオマンモトームで診断された ホルモン陽性DCISで乳房温存療法(Bp)を行った。
・最終病理結果もDCIS、VanNuys:2断端陰性である。
・子供は3人おり、今後の妊娠・出産の希望はない。
チームA:RTのみ
チームB:RT + ホルモン療法
症例2:肺の生検→治療法決定 VS 乳癌の肺転移として治療開始
・38歳時、左乳がんで乳房温存術(Bp+SLNB)を施行。
・T=2.3cm, n:0/2(SLN), ER:8, PgR:3. HER2:3+,で術後FEC ×4 → weekly taxol ×12 → TAM+RTを施行した。
・術後6年(TAM終了後半年)の定期チェックで無症状の肺孤立性腫瘤が 発見された(1cm)。
・腫瘍マーカーは正常
チームC:肺の生検→治療法決定
チームD:乳癌の肺転移として治療開始
症例3:抗HER2療法 + ホルモン療法 VS 抗HER2療法 + 化学療法
・60歳、閉経後女性。
・56歳で左乳がん手術(広範なDCISを伴いBt+SLNB)を施行。
・T=1.5cm, HG:3, n:0/2, ly(-), V(-), ER:6, PgR:5, HER2:3+, Ki67:40%
・術後AC followed by Trastuzumab 1Y + LETを施行。
・術後4年の60歳時に多発肺転移(1cm未満が数個、縦隔リンパ節転移) 、腫瘍マーカー(CEA, CA15-3)も上昇。
チームA:抗HER2療法 + ホルモン療法
チームC:抗HER2療法 + 化学療法
症例4:化療 + ホルモン療法 VS ホルモン療法のみ
・58歳、閉経後女性。
・右乳癌の診断にてBt+AX施行。
・病理:浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌)、t=2.8x2.5x1.2cm, n(+)(4/15), ly(±), v(-), NG1 (核異型度1、核分裂像1), ER8点、PgR8点、HER2:0。 Ki67=12%。
・術後薬物療法として本人は「自分にあったもの」を希望している。
・術後薬物療法として何を勧めるか? なお術後の胸壁照射は予定している。
チームB:化療 + ホルモン療法
チームD:ホルモン療法のみ
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