症例1:術前薬物療法として、化学療法を勧める VS 術前薬物療法として、ホルモン療法を勧める ・55 歳閉経後女性。 ・初診時、左乳房外上部に4.5x4.0cm 硬結触知、dimpling(-)N(-) ・CNB にて、浸潤性乳管癌 ・ER 陽性(Allred score: 8 点)、PgR 陽性(Allred score: 4 点)、 ・HER2(0)、グレード2、Ki67=15%と診断。 ・担当医は、左Bt+SN+乳房再建術をお勧めしたが、乳房再建術は希望されず。患者さんは乳房温存療法目的の術前薬物療法を希望された。 チームA:術前薬物療法として、化学療法を勧める / 試験案 チームB:術前薬物療法として、ホルモン療法を勧める / 試験案 ★ディスカッションポイント ・腫瘍縮小率と副作用などを考慮した場合、どちらの術前治療が患者さんに有益か? 症例2:内分泌療法のみ VS 化学療法 → 内分泌療法 ・40 才閉経前女性 ・既往歴)20 歳:左卵巣の胚細胞腫瘍(yolk sac tumor)にて、左付属器切除。 術後、BEP 療法( Bleomycin / Etoposide / Cisplatin) x 3 サイクル ・現在、月経は、月1 回で周期的にあり。 ・検診にて、左乳房に腫瘤陰影を指摘され、精査の結果、乳癌(cT1N0M0)と診断。 ・温存希望なく、左乳房切除+センチネルリンパ節生検、術中、SNLN(1 個)陽性のため、level II まで腋窩郭清施行。 ・病理結果は、Invasive ductal carcinoma ・腫瘍径6mm、ly0, v0, Nuclear grade 1、腋窩リンパ節 1/13 個 ・ER: Allred TS8(PS5+TS3), PgR:Allred TS2(PS1+IS1) ・HER2:IHC(0)、Ki-67 10.3% ・術後薬物治療について以下のいずれを選択するか。 チームC:内分泌療法のみ / 臨床試験案 チームD:化学療法 → 内分泌療法 / 臨床試験案 ★ディスカッションポイント ・この腫瘍は、内分泌療法に感受性が高いか低いか?
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