第5回 2009年3月7-8日 |
45歳閉経前女性、T3N1M1 stage IV乳癌 腫瘍マーカー高値でCTで多発肝転移、肺(−)骨(−) 原発巣のCNBでER(-), PgR(-), HER2(3+) Herceptin + Paclitaxel weekly治療開始 3か月後のCTで 肝転移、腋窩リンパ節:CR, 原発巣:PRとなった。 チームA:このまま全身治療を継続 チームB:原発巣を切除後、全身治療を継続 症例2:Triple negative乳癌への術前化学療法 38歳閉経前女性、T2(3.0cm)N1M0 stage IIB 術前化学療法を予定して原発巣のCNB施行。 ER(-), PgR(-), HER2(-)の所謂triple negative乳癌であった。 CNBの病理組織診断は、solid tubular carcinoma, HG:3 画像的にも境界明瞭な圧排性の腫瘤である。 チームC:予定通り術前化学療法を施行 チームD:先に手術を施行 症例3:高齢者HER2:3+乳癌への術後治療 73歳女性、T2N0M0 stage IIA 乳房切除術+SLNB施行 病理組織診断:papillo-tubular carcinoma,t=2.6x2.4, n:0/2(SLN), HG:3,ER:8. PgR:5, HER2:3+,PS:0, EF:65% 心疾患の既往なし, 骨密度:Tスコアー:-0.5(低下なし) 術後療法は? チームA:化学療法+AI剤+Herceptin チームC:AI剤+Herceptin 症例4:再発first lineでの抗がん剤 単剤vs併用 57歳閉経後女性、T2N0M0 stage IIA乳癌でBp+SLNB施行。 術後病理結果にて、solid tubular carcinoma, t=2.3x2.2cm, HG:3 ER(-), PgR(-), HER2(-) 術後FEC100 x 6cycle施行。 術後1年9か月で、腫瘍マーカーが上昇して検索したところ、鎖骨上リンパ節再発と、CTで肺に1.5cm, 2cmの転移あり。 本人は、少しでも長く延命可能な治療を希望 チームB:抗がん剤単剤治療 チームD:抗がん剤併用治療 |
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